旅行での不思議 2
ある元スチュワーデス(正式には、女性客室乗務員)から聞いた話ですが、「ご用の際には、前におりますスチュワーデスにお申し付け下さい」と言うべきところを間違って、「ご用の際には、前におりますスチュワーデスをご利用下さい」と言ってしまいました(これは、国際線ではなく、国内線での話)。
それまで「緊急時の注意」などを聞き流して新聞を読み続けていたビジネスマン達が、一斉に頭をあげて彼女を注目したそうです。
もちろん、これは単純な言い間違いであって、実際には、スチュワーデスの利用や持ち出しは禁止されています(もっとも、私が知っているある大学教授は、機内で乗り合わせたスチュワーデスを何人もスカウトして秘書に採用したことで有名でした)。
脱線を続けると、彼女はよく言い間違いをしたそうです。
「皆様、左の窓から富士山がよく見えております」と言うべきところを、「皆様、左の窓から富士山がマルミエでございます」と言ってしまいました。
「裾の先まで本当によく見えた」のだそうですが、その感動が伝わってきますね。
機内で子供達に猿の形をしたおもちゃを配っていたときのこと。
泣きわめいて、うるさい男の子がいました。
「はい、坊やにお猿さんのおもちゃですよ」と言うべきところを、うっかり「はい、お猿さんにおもちゃですよ」と言ってしまいました。
はたせるかな、隣に座っていた母親に睨み付けられたそうです。
食事は、外国旅行の最大の楽しみの一つ。
日本でもフランス料理やイタリア料理、そして中華料理などを食べられますが、現地の味はだいぶ違うものです。
旅行家の大木一雄さんによれば、パリやミラノは、食事だけのために行ってもよいくらいだそうです。
確かにわたしにも、何年たっても忘れられないような経験もあります。
こうした場所で、日本大使館員や日本企業の駐在員の方に、日本料理店に案内されることがあります。
どんな思惑で日本料理店にしたのか、理由は場合によりさまざまでしょうが、連れてゆかれるほうからすると、折角のチャンスを無駄にするわけで、誠に残念ですね・・・。
こんなときには、「腹の調子が悪い」と仮病を使って、後でこっそり一人でレストランに行きたくなります。
一人旅の場合には、誰にも気兼ねせずに好きなレストランを選ぶことができます。
しかし、この場合には、別の問題に直面します。
それは、「レストランで一人で食事をするのは、さまにならない」ということです。