病を癒す毒 3
インド原産の低木であるラウヴォルフィアは、ヘビに咬まれたりサソリに刺されたとき、あるいはある種の精神病の治療薬として数千年間インド人により使われてきました。
しかし、西欧の科学はインドのこうした治療法を無視してきました。
それは、19世紀末に、2人のオランダの科学者がラウヴォルフィア・セルペンティナ(インドジャボク)の薬効を報告したときまで続きます。
それでも、科学者と医者が、このインドの低木に本格的に注意を払うまでに40年かかりました。
精神病患者に対する臨床実験がはじまり、プラントハンターはラウヴォルフィアのいろいろな種を探索しはじめ、その結果、中近東の種だけではなく、中央アメリカや南アメリカ北部の種も発見されました。
粉末にしたラウヴォルフィアは効果がないことはないのですが、その効果は一定しませんでした。
1952年に、化学者の努力で、ついに薬効をもたらすアルカロイドの単離が成功。
この発見により、非常に効果の高い薬をつくることが可能となったのです。