病を癒す毒 7
合成キニーネの最初の錠剤は、第2次世界大戦の直前につくり出されたものです。
しかし、この初期の合成薬は、自然のものと比べものになりませんでした。
合成キニーネは1グラムあたり約1000ドルも製造費用が、かかり、いろいろ不都合な副作用を引き起こしたからです。
数年後、化学者は別の合成薬をつくり出します。
これは天然のキニーネに匹敵し、一般的な代用品となりました。
合成キニーネは第2次世界大戦の間に頻繁に使われました。
というのは、戦争の間、ジャワにあったキンコナの大プランテーションを連合国側が利用できなかったこともあるからです。
熱帯地域における作戦でマラリアに汚染された部隊は、なにはともあれこの新しい合成薬に頼るようになりました。
第2次世界大戦の前は、ジャワの青々としたプランテーションの所有者はキンコナ樹を独占して莫大な利益を得ていました。