安いのは悪い、でいいのか

むし暑い夏の午後、眠気覚ましに、あみだくじをやろうと誰かがいいだしました。


お金を出さなくてもいいのに当たった人がお使い役。


いちばん年下で、田舎の中学を出てきたばかりのかわいい大工の見習。


将来はソファー 通販などインテリア業界に入りたいそうです。


買ってくるもの、飲みものの選択権の全権は委任されるから、買ってきたのに文句をいわないのがルールです。


"安くてうまそうなのがあったよ"とにこにご顔で戻ってきました。


ところがどうでしょう。


買ってきたメロンを切ってみると、中は熟れすぎていて食べるに耐えないのです。


"ふざけやがって!"と兄貴分にあたるのが果物屋にかけこんでいます。


"安いのを承知で買ったんです。


安いのは悪いから安いんです。"


・・・が店側のいい分。


せっかくのおやつの時間がシラケてしまいました。


気の毒なのは見習君です。

知ったかぶりの早とちり

古稀をむかえましたが、まだまだイセイがよくイナセなソファー ベッドなど家具職人の親方。


ももひき、ハッピコートもカッコよく、畳表を小脇に一人で羽田を発ちました。


"ところが、大失敗をやらかしましてねー"


泊まったホテルから街にでるとき大きな看板の字をメモにして、さて大丈夫とまでは用意周到だったのですが・・・。


帰ろうと、そのメモをタクシーや通りがかりの人に見せてもとりあってくれないのです。


なんて不親切な野郎ばかり、とふんがいしてはみたものの、日はとっぷりと暮れてきます。


はじめの威勢もどこへやら。


"誰にきいてもわからないはずでさあ。


メモにはHOTELとだけしか書いてなかったのでねー"と。


江戸っ子の知ったかぶりの早とちりです。


ポーランド・ワルシャワ。


ミヤスタ広場。


ここは瓦礫と化したものを、執念で復.兀した建物にかこまれ、訪ねる人で賑わっています。


病を癒す毒 9

キンコナの例があるように、合成の代替品がいつも完全に自然の代わりになるわけではありません。


この抗マラリア剤で起きたことは、他の合成薬でも起こることです。


どの植物種を救うかを選択するときになったら、知られている薬用植物はすべて(合成薬を生み出していようがいまいが)優先的に扱われるべきです。


キンコナの例はまた、ある植物とその近縁種に見られる自然の遺伝的変異に注目することにより、いかにもっと生産性の高い植物がつくり出されるか、ということを教えています。


最初にキニーネ抽出に用いられたキンコナ樹には、約4パーセントのキニーネが含まれていました。


プランテーションができる前は、キンコナ樹の樹皮は手あたり次第に採取されて、キニーネ含有量の最も高い樹皮が使われました。


農場主と科学者は、キンコナ樹が持つとてつもない経済的価値に気づくようになったので、とびぬけてキニーネ含有量の多い系統を選抜し育成しました。


そして、とうとうキニーネ含有量は13パーセントにも跳ね上がったのです。


病を癒す毒 8

合成の抗マラリア剤の出現によって、独占は意味のないものとなりました。


戦後、天然のキニーネはもはや必要がないと多くの人々が思うようになりました。


しかし今になって、天然のキニーネを捨てたのは早まったことであるとわかったのです。


世界の地域によっては(もっぱら南アメリカと東南アジアですが)、蚊の媒介で、ある系統の原生動物がマラリアの原因となりますが、これに対して合成キニーネがまったく効かないのです。


しかし、天然のキニーネは、これらの系統に対してもかなりの効果があります。


今日では温帯地域ではマラリアの問題はほとんどないとしても、この病気は単に歴史の1出来事とみなすことはできません。


世界の熱帯地域では、まだこの死を招く病気をは恐れる人々が多いのです。


幸いなことにキンコナ樹を維持する必要性を認識している人々もかなりいて、まだあちこちのプランテーションにたくさん見ることができます。

病を癒す毒 7

合成キニーネの最初の錠剤は、第2次世界大戦の直前につくり出されたものです。


しかし、この初期の合成薬は、自然のものと比べものになりませんでした。


合成キニーネは1グラムあたり約1000ドルも製造費用が、かかり、いろいろ不都合な副作用を引き起こしたからです。


数年後、化学者は別の合成薬をつくり出します。


これは天然のキニーネに匹敵し、一般的な代用品となりました。


合成キニーネは第2次世界大戦の間に頻繁に使われました。


というのは、戦争の間、ジャワにあったキンコナの大プランテーションを連合国側が利用できなかったこともあるからです。


熱帯地域における作戦でマラリアに汚染された部隊は、なにはともあれこの新しい合成薬に頼るようになりました。


第2次世界大戦の前は、ジャワの青々としたプランテーションの所有者はキンコナ樹を独占して莫大な利益を得ていました。

病を癒す毒 6

奇跡的なマラリア特効薬のニュースはヨーロッパ中に広まりました。


17世紀の保守的な医学会はこの新薬を信じようとしなかったのですが、この苦い飲物はマラリアによく効いたので、すぐに普及するようになりました。


19世紀の終わりまでは、どのくらいの量のキナの樹皮が治療に必要であるか正確には誰も知らなかったですし、その投薬量もいろいろでした。


しかし、そうした状況が変わったのは、2人のフランスの化学者が、樹皮中の有効アルカロイドであるキニーネを単離してからです。


このキニーネの単離により、医者は効力が一定した正確な服用量を処方できるようになりました。


キニーネの発見により、有害な飲料を飲む必要もなくなりました。


そのかわりに、患者はキニーネの錠剤を口にすることができ、よりよい結果も得られたでしょう。


キニーネの発見を契機にして、キンコナからおよそ40種類の異なったアルカロイドが単離されました。


これらのほとんどは、とりわけ薬用価値はないようですが、アルカロイドの1つであるキニダインはある種の心臓病に効きます。

病を癒す毒 5

伝道師の観察では、ペルーに野生する木の、シナモン色をした樹皮からつくられる飲料が、マラリアの恐ろしい症状を和らげるように思われました。


不思議な樹皮の力を発見したのは、伝道師なのかインディオなのか、またどのようにして発見したのか、それらは今もってはっきりしません。


伝道師は、マラリアがどのようになぜ治るのか知らなかったのですが、この発見を喜んでヨーロッパに伝えました。


ペルーの原住民はこの木を「キナ」または「キナキナ」(これがキニーネという名の由来)と呼んでいましたが、よく聞かれる話として、なぜこの木が学名でキンコナと呼ばれるようになったかという有名なつくり話があります。


この話の筋によれば、キンコナ伯爵夫人がマラリアにかかり重体になりましたが、このペルーの木からつくられた強壮剤を飲んで治ったといいます。


そして自身の健康を回復したことに大感激して、伯爵夫人はスペインの貧しい人々にこの治療薬を与えたというものです。


この物語はほんとうではないでしょうが、この木は依然としてこのつくり話に由来する名前で呼ばれています。

病を癒す毒 4

化学者はこの化合物をレセルピンと呼び、精神病患者の沈静薬としてもっぱら使われました。


1950年代にこの薬は広く使われるようになりましたが、医者は血圧を下げるという副作用に気がついたのです。


今日、レセルピンは高血圧の治療に最も多く使われています。


化学者はレセルピンを合成する知識を獲得しましたが、その合成過程は、植物からアルカロイドを抽出することに比べたら費用がかかります。


ですから、ほとんどの医薬品会社は、いまなお自然の産物に依存しています。


今日の死因の第1位は心臓病ですが、前世紀まではマラリアが人類の最大の脅威でした。


歴史を振り返ると、マラリアによる死者の数は、戦争と疫病による死者を合計した数よりも多いといえます。


1630年代に、ペルーのインディオたちと暮らしていた、イエズス会の伝道師が偶然に治療法を見つけるまで、どういうわけかマラリアの治療法はなかったのです。

病を癒す毒 3

インド原産の低木であるラウヴォルフィアは、ヘビに咬まれたりサソリに刺されたとき、あるいはある種の精神病の治療薬として数千年間インド人により使われてきました。


しかし、西欧の科学はインドのこうした治療法を無視してきました。


それは、19世紀末に、2人のオランダの科学者がラウヴォルフィア・セルペンティナ(インドジャボク)の薬効を報告したときまで続きます。


それでも、科学者と医者が、このインドの低木に本格的に注意を払うまでに40年かかりました。


精神病患者に対する臨床実験がはじまり、プラントハンターはラウヴォルフィアのいろいろな種を探索しはじめ、その結果、中近東の種だけではなく、中央アメリカや南アメリカ北部の種も発見されました。


粉末にしたラウヴォルフィアは効果がないことはないのですが、その効果は一定しませんでした。


1952年に、化学者の努力で、ついに薬効をもたらすアルカロイドの単離が成功。


この発見により、非常に効果の高い薬をつくることが可能となったのです。

病を癒す毒 2

今日使われる最も強い薬は、ジギタリスから単離された3種類のグリコシドからつくられています。


ジギタリスが処方されている数百万の患者の約20パーセントは、吐き気から痙攣までの副作用を経験しています。


他の植物種にも悪剤グリコシドが含まれているので、たぶん副作用の少ない、強心剤グリコシドを多量に含む未発見の別種が存在するでしょう。


もし、このような種が存在するなら、まだ絶滅していないことを、あるいは今世紀中に消滅するかもしれない絶滅危惧種になっていないことをただ望むだけです。


高血圧は心臓病についてまわる病気です。


これもまた植物で治療される病気です。


高血圧はどちらかといえば痛みみのない病気ですが、命にかかわることがあります。


心臓の麻痺や発作が起こりがちだからです。


血管が狭くなっているために、血液を体に送るとき、心臓に大きな負担をかけるのです。


高血圧の人々の大部分にとって最良の治療薬はレセルピンという植物薬です。


キョウチクトウ科のラウヴォルフィアの根に見つかったアルカロイドのレセルピンは、交感神経系に劇的な効果を及ぼします。


この薬を用いると血管が弛緩し、その結果として心臓の負担が少なくなるのです。


高血圧の治療法としてのレセルピンの発見は偶然でした。


この薬は、もともと暴力的な精神分裂的行動を伴う精神病患者への鎮静剤として最初に用いられていたのです。


レセルピン治療の結果、血圧が低くなった精神病患者を観察して、高血圧患者で試すことを思いついたのです。

管理人のお気に入り

ステッカー

工業用ステッカー、包装用シール、食品ラベルまで、オリジナルにて、1枚から法人様向け大口枚数まで印刷・制作いたします。型抜きや特殊プリントのステッカー、シールも作成します。

中古車 査定

車の売却をお考えの方は中古車買取ジャイアントへ。

  • テント レンタル
  • イベント集会用テントのお届けレンタル。往復送料無料で配送いたします。
通販物流

発送代行や物流倉庫をお探しなら、ネットショップ専門の物流倉庫会社に無料で一括見積依頼できる「EC物流倉庫ナビ」!ネットショップ・通販梱包発送、発送代行、通販物流、出荷代行、物流アウトソーシングの業者を無料でご紹介します。

中古トラック

中古トラック販売、買取のトラックセンター鹿児島。民間車検工場完備で車検/板金/整備/架装などお客様のあらゆるニーズに対応いたします。